最近ポケモン映画をまた観てます。
前はDPシリーズまでだったので、今度はBWシリーズから。
ネタバレありなので注意。
この作品は、聖剣士を目指すポケモン・ケルディオ君の成長物語ですね。
修行で身につけた力を過信して、独断でキュレムに挑むケルディオ君ですが、
圧倒的なキュレムの力の前にツノを折られ、
ケルディオを助けに来たコバルオン・ビリジオン・テラキオンはキュレムの氷に捕らわれ、
命からがら逃げ出したところをサトシ達に出会います。
が、サトシ達とケルディオとの交流パートもすぐに終了。
すぐにキュレム(脳筋)と、手下のフリージオが、
決闘の途中で逃げ出したケルディオに怒り、追ってきます。
ゲストポケモンとサトシ達の交流って、ポケモン映画でも結構好きなポイントなので、
すぐにバトル展開になったのは少し残念・・・
そういやこの映画ってモブキャラの描写が少なめなんですけど、
列車や街中でキュレムに襲われた描写が多いので、モブが多いと結構グロいシーンになるからかもしれません。
列車の中とか物凄く混乱してそう。
アイリス(かわいい)やデント(マッギョ)の助けもあり、
キュレムとフリージオを振り切り、
コバルオン達が捕らわれているキュレムの根城の目前まで辿り着いたサトシとケルディオ。
ケルディオにとって、育ての親でもあり、師匠でもあるコバルオンたち。
あと少しで彼らを助けられる、と言うところで、
ケルディオはキュレムに叩きのめされた恐怖を思い出し、足が止まってしまいます。
というかこの映画、絶望顔の描写に力入れすぎだと思うんですが!
恐怖に囚われたケルディオを、
サトシは責めるでもなく、俺が行く、と。
このサトシの兄貴分的な描写が大好きで、ここ辺の話だけでこの作品を観てよかったと思いました。
ここから話は超王道なんですが、
勇気を取り戻したケルディオが、サトシ達の窮地に現れ、
「かくごのすがた」に覚醒して・・・
そんなお話でした。
序盤の、生意気なクソガキとしてのケルディオ。
中盤の、サトシ達に意地を張りつつも、少しだけ心を許していくケルディオ。
そんでもって終盤の、圧倒的なキュレムの力に屈したトラウマを克服して、
「かくごのすがた」へ覚醒するケルディオ。
それぞれのケルディオの描写が丁寧で、
話はテンプレな熱血王道モノなんですが、楽しく観ることが出来ました。
バトル描写も、個人的に歴代ポケモン映画でトップクラスに良いと感じましたね。
こう全体的に褒めてるんですが、
そもそも聖剣士ってなんだよ?とか、
なんで聖剣士として認められるにはキュレム(描写がまるでチンピラ)と戦わないといけなくて、それが伝統みたいになってんの?とか、
すげえ自由自在にブラックキュレムとホワイトキュレムとノーマルキュレムを行ったり来たりしてるんですが?とか、
そういった設定はほぼ語られないので、
フィーリングで感じろ、勢いで流せ、細かいことはどうでもいいんだよ!
そういう観方が必要になる作品でもあります。
歴代ヒロインでのランク付けとかを見ると、大抵最下位に沈んでるアイリスですが、
普通に可愛いんだよなぁ・・・