ポケモン映画を観よう@アルセウス

貸し出し中が続いてましたが、ようやくレンタルできましたw
例のごとくネタバレありなのでお気をつけください。






三部作の最終作となる作品ですが、見ていないと話が分からない程のつながりはありませんし、
ちょっとした回想シーンも入るので、この作品だけ観ても問題ない感じです。





いつもの。
こういうお約束が地味に毎回の楽しみ。
グレッグルのタケシ回収はバリエーションが豊富で楽しいです。
今回のゲストヒロイン・シーナは眉が太くて男前。
ポケモンとお互いの心を見せ合える特殊能力も持っています。


そのシーナさんによって、
伝説のポケモンアルセウスが目覚めようとしていること、
そしてその影響で時空が歪み、
前々作でディアルガパルキアがケンカする原因となったことが知らされます。


この三部作の騒動の元凶はアルセウスにあったってことですね。


程なくアルセウスが目覚め、辺り一帯を破壊し始めます。
人間みなぶっ殺すべし。


と言うのも昔、荒野となり痩せ細った土地となったこの作品の舞台・ミチーナの復興のため、
アルセウスは自らの命を削り作り出した「命の宝玉」を、
信頼できる人間であるダモスさんに貸し与えていました。
ミチーナが復興したら返してね、ってことで。





で、このダモスさん、ゲストヒロイン・シーナのご先祖に当たる人物なんですが、
なんと借りパクしてしまいます。
しかも返却の期日にアルセウスを攻撃し、その傷が原因でアルセウスは長いこと寝込むことになります。
その身を削って助けようとした人たちに裏切られたら、そら怒ります。


この三部作の元凶はダモスだったんですね。




元よりシーナさんと心を通わせていたディアルガ
事情を知りケンカをやめたパルキア
サトシと再開し、ディアパルとの仲違いも解けたギラティナ


前作、前々作の主役ポケモン達が、
町を破壊するアルセウスに立ち向かいますが、
1対3にも関わらず圧倒的な力を見せ、破壊の限りを尽くす美輪アルセウス


このままでは全滅、と言うところでディアルガがひらめきます。
サトシたちを過去へとタイムスリップさせ、
「命の宝玉」を借りパクした連中をどうにかしてもらおう、と。


前作まではただ暴れてるだけだったので、
時の神って設定が初めて活きた気がします!




最初に時間を渡った先は、まさに「命の宝玉」を返すその時。
宝玉に地面タイプの力を込めており、電撃に対する耐性を失っていたアルセウスに対して、
神殿のポケモン達が一斉に電撃攻撃を浴びせますが、
逆上したアルセウスにより、神殿は破壊され、中の人たちはみな死んでしまいます。


アカン、ディアルガはんtake2やで!(要約)
と言うシーナの願いを受け、さらに前の時間へとタイムスリップ。




時を飛んだ先は、若干巻き戻って、宝玉を返す日の昼間。
そこで、よそ者の不審者と勘違いされたサトシたちは、
神殿の兵士たちに囲まれ、
ドータクンのさいみんじゅつを食らい、投獄されてしまいます。



タケシだけさいみんじゅつを食らったのか判別できないね(すっとぼけ)


唯一さいみんじゅつの範囲外に居て無事だったシーナは、
アルセウスに命の宝玉を返さないと大変なことになることを、
神殿のお偉いさん、ギシンに訴えますが、
ギシンはシーナの訴えを表面上聞きながらも、
内心アルセウスを陥れることしか考えていませんでした。


命の宝玉を失えば、ミチーナが元の荒野に戻ってしまうと考えたためであり、
私欲にまみれただけの判断ではないと言う点は、
今までのポケモン映画の悪役とは違うんですが、
まあアルセウスからしたら命を削ってまで作り出した宝玉、無いと寿命縮むからね。





ギシンさん。顔が小者。
結局この三部作の諸悪の根源はこの人でした。




さて、サトシたちが投獄された先には、
シーナのご先祖さん、ダモスが居ました。


この物語の諸悪の根源と思われていたダモスさんですが、
彼は心の底からアルセウスに感謝しており、
アルセウスに宝玉を返す約束も非常に大事に思っている人物でした。


そんな彼が投獄されている・・・宝玉を返すまいと考える、ギシンの陰謀でした。
元の時間軸でアルセウスを裏切ったダモスも、
さいみんじゅつで操られているだけで、本心ではなかったのです。


そうと分かったら、ギシンを止めなければ。
ダモスのポケモン・ギザ耳ピチューと、ピカチュウポッチャマが協力して、
牢の鍵を盗み出してきてくれ、脱獄に成功します。


話がそれるんですが、毎度毎度ポッチャマがかわいいですね。
お調子者なんだけど一生懸命、見ていて和みますw





いや、そりゃそうなるだろw






そんなこんなしてたら、宝玉を返しにもらいに、アルセウスさん到着。
元の時間軸では操られたダモスが、偽の宝玉を餌にアルセウスを誘い込むのですが、
ここではシーナがアルセウスをおもてなし。
宝玉の入っていない空っぽの杖を持って。
アルセウスは激怒します。


そこへギシンの罠が発動。
「銀の水」と呼ばれる、液体金属(?)でアルセウスを拘束し、さらに電撃を浴びせます。


この銀の水、普段は水みたいにジャバジャバ流れてるんですが、
アルセウスの居るフロアに落ちると、アルセウスでも動けなくなるほど強固に固まります。
すげえなこれ。




脱獄したサトシたちが目にしたのは、息も絶え絶えの状態のアルセウス
早く命の宝玉を取り戻さないとアルセウス死んでしまいます。
てかこの作品、ポケモン映画の中ではちょっとバイオレンス。
アルセウスも生け捕りの状態で電撃浴びせられてますし、





トレーナーアタックも結構激しい。
小さな女の子がこんなもん食らったら、大怪我どころの話じゃないと思うんですが!




アルセウスを救うべく必死のサトシたち。
ギシンを追い詰め、その手から命の宝玉が零れ落ちますが・・・
宝玉は排水路を伝い、落下してしまいます。



ダイビングして!



足でキャッチ!宝玉はピカチュウにパス!



華麗に着地!


いやおかしいでしょこの高さは。
なかなかに突っ込みどころが多くて良い作品です。




宝玉を取り戻したサトシですが、アルセウスの命の灯は風前の灯。
宝玉を受け入れられる状態にありませんでした。
アルセウスが死んでしまえば、
そもそもサトシたちがこの時代に来ると言う歴史のきっかけがなくなり、サトシたちは消えてしまいます。
この辺のタイムパラドックスとかは、たぶん深く考えてもどうしようもない・・・のかな?


ここでダモスさんがアルセウスの心へと訴えかけます。
アルセウスへの感謝、尊敬の想いをのせて、執念のハートダイブ。


思いは通じ、意識を取り戻したアルセウスは、
宝玉の力を取り戻し、復活します。





よく生きてたなぁ・・・この辺の描写はポケモンにしてはキツイ。


ゲームでのアルセウスは、持たせたプレートでタイプが変わりますが、
この映画のアルセウスは、全てのプレートの力を持っていて、
戦闘中はそれを自在に使い分けて戦います。


命の宝玉には、豊かな大地を取り戻すための力として、
地面、水、草、電気、ドラゴンのプレートの力が込められており、
宝玉に込めた5つのタイプの力を取り戻すことで、
アルセウス完全復活!ってわけですね。




ミチーナの大地は宝玉がなくても大丈夫だと、アルセウス
宝玉はきっかけであって、大地を耕し、豊かにしようとする人とポケモンの努力があれば、
これからも荒地に戻る事はないってことでしょう。
ダモスのアルセウスへの誤解も解け、
サトシたちは未来へと帰ります。


本来の時間でも、宝玉が返却された歴史が反映されており、
最後は三部作のポケモン勢ぞろいで飛び立ち、完。





タイトルではただの怪獣大決戦になるんじゃないかと心配でしたが、
この三部作は観てみるとなかなかどれも良作でした。
アルセウスやダモスへのミスリードの持って行きかたとかも、良かったですね。


ただ、結局「超克」ってワードに何か意味あったの?(ぶっちゃけ)








しかし、簡潔に済ますと未視聴の人やうろ覚えの人がワケ分からないし、
今回みたいにストーリーを追うと冗長になるし、
感想文は難しいNE!(昔から苦手)